原田否可立の川柳雑記帳

一進流珈琲屋焙煎人 原田否可立の川柳等を書きます
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否定

安保の範囲

安保の範囲で開く染色体地図
龍と寝て鱗を爪先で弾く

発泡酒に酔って人生いろいろ

足抜けの跡すっぽりと雨蛙

女とはさらさら男とはぱらぱら

言葉はすべて沈む放射性廃棄物

翻訳調の軽さで核の最終処分場

自分で全部脱ぐ藁葺き屋根らしく

冬の痴漢恋のできない男を殺す

俺の大腸にもシェールガス油田

紙おむつの歴史は浅い司法取引

静脈の隠し切れない天城越え

腕の先に指があって地味だと言う

順不同前句付け句を入れ替える

雪は日本語で性のない名刺

ブロークンイングリッシュHRの鉛筆

言葉はあらゆる想像力を殺ぐ
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この記事に対するコメント

腕の先に指があって地味だと言う

「それって当たり前!」とか「それで?」とか・・言われるのが嫌でいやで線をねじ曲げる癖がついてしまったのかもしれない。
ねじれは美しいとも限らないが、美意識はそれぞれだからいいのだと言い張ろう。
だから近頃、爪を光らせたりするのが流行るのか?
福 | 2013/12/03 7:38 PM
雪は日本語で性のない名刺

私はこういう者です、名刺交換のシーンはいつも笑ってしまします。
こういう者?信じてもいいのかなあ・・
私はあまり信じません。あなたがどういう人であるかは長い時間をかけて分かってうyきたいです。男か女かも一年くらいは分からないし。
性別なんてない方がいいですね。女性の半分くらいは男であるし、男と呼ばれている人の8割は女性的だし。
なーんにも書かない名刺。
すっきりした名刺は美しい。
めいこ | 2013/12/04 9:33 AM
安保の範囲で開く染色体地図

何にでも許容範囲というものがあり、我々はなんとなくその内側で
 うろうろきょろきょろ、百年弱を過ごすことになるのだろうな。
 しかしその大したこともない範囲を一杯に使うこともなく、
 呆れるくらいのこぢんまり度。
 顕微鏡で見える染色体地図のひろがりはきっと美しい。
ヒロミ | 2013/12/04 11:23 AM
言葉はあらゆる想像力を殺ぐ

なにも想像出来ないとき、ある絵本作家は
とりあえず線を二本、そのときの気分で引いてみるのだそうです。
空間に道が生まれました。
そこを歩くのは、這うのは、走るのは、影を落とすのは・・・とたんに想像力が泡だってきます。ことばはほんの付け足しに過ぎません。
波 | 2013/12/05 11:00 AM
発泡酒に酔って人生いろいろ

楽しい時間はあっというまに過ぎて・・えっ、もうこんな時間?
発泡酒もいい。話し相手もいい。
「粋だねえ!」が口癖の若い人もいるってことに話が及び、「粋な話だねえ」と言ってしまった。
ささみ | 2013/12/06 9:43 AM
女とはさらさら男とはぱらぱら

ややこしい女、めんどうな女、意地悪な女・・
女の悪いところを見過ぎた。
たまに清らかな人がいても、いつか影の部分が出てくるんじゃないかと、どこかで怖がっている。まこれは個人的なことななんで、
この句にそんな影はない。達観だろうか。
さらさらも、ばらばらも。
ささみ | 2013/12/06 9:54 AM
自分で全部脱ぐ藁葺き屋根らしく

藁葺き屋根の葺き替えは用意周到に準備され
当日はお祭りのようでもあります。
その光景から人を排除して、全部自分で屋根をとってゆく光景を見ているような気分。
覚悟が出来てしまえば、やれることもありますね。
重たい家具の配置換えをひとりでやったこともあるし、勇気を出して水に飛び込んだこともあったなあ・・などと振り返ったりしますが。
思ったよりやってみれば出来ることの方が多いというのは本当のようです。
みのむし | 2013/12/06 2:53 PM
足抜けの跡すっぽりと雨蛙
  誰かが夜逃げでもしたあとの部屋っぽい。
大根の抜かれた穴にも見える。
いまのところ使い道のない空間、すっぽり。
雨蛙は冬眠し損なってうろうろしているらしいが、このすっぽりが気に入ったのかも知れない。
何かの跡、前にあった何かがどうしても思い出せないのは不思議なことだ。
れん | 2013/12/08 2:48 PM
言葉はすべて沈む放射性廃棄物

 木の葉は土になる予定。言葉は沈む予定。放射性廃棄物は予定がない。
 増えるばかりの「どうすんの」をいつまで宙に浮かべておくの?
 何とかする、と総理は言うが具体案の一つも言えないで、どう何とか
 するつもりだろうか
せりな | 2013/12/09 9:55 PM
俺の大腸にもシェールガス油田

 ああ分かった!なんでもないときにもやもやがぱっと晴れることがある。
そう「シェールガス油田」。
無尽蔵にあるシェールガスが思いもよらないことばを放出するのだ。
人はみな大なり小なりそんな油田を持って生まれついているのだと思う。
ばら | 2013/12/10 2:14 PM
翻訳調の軽さで核の最終処分場

どこかで聞いたような言葉を並べ、説得しようとしても多分無理。
本気で考えてくれているの?
小泉さんにも聞いてみたい。
この件どうすりゃいいんですかね。
いずれ | 2013/12/12 9:12 AM
龍と寝て鱗を爪先で弾く

龍の通った跡に一枚落ちていた鱗を拾った。
虹色に透ける鱗は美しい想像世界への入り口へと導いてくれるのだろう。
がれき整理のアルバイトをしていた方が言っていた。「まだ見つからない娘にどこかで会えるかも知れないと思って片付けているんです」
その娘さん龍のそばにいるのかも。
れん | 2013/12/12 9:22 AM
静脈の隠し切れない天城越え

何があってももういいの
くらくら燃える火をくぐり・・
ひゃー!恐ろしい!石川さゆりの「天城越え」。
血の中にある思いはそのように隠しきれないのだろうと思わせる。
生きているからにはくらくらやもやもやにどっぷりつかる時間が欲しい。
富貴 | 2013/12/14 10:31 AM
冬の痴漢恋のできない男を殺す

我が身を振り返れば・・・いったいこの入れ物に何人の男が住んでいるのやら・・・。描けない男、走れない男、浮くことの出来ない男、恋の出来ない男・・・。なんと・・出来ないだらけじゃないか!
これも一緒の「美事」と言っていいかもしれない。      

岳朗 | 2013/12/20 8:41 AM
紙おむつの歴史は浅い司法取引

洋画の中でしか見たことがない「司法取引」。
かたつむりに司法取引を持ちかけたらどうなんだろう?
顔を上げて、実は・・と話し始めたら面白い。
歴史の浅いのは紙おむつよりも、こういう川柳の方じゃないのかなあ。  
岳朗 | 2014/02/02 10:45 AM
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